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仕事で大切なのは才能や運じゃない。どれだけ本気になれるかだ!
フリーターから東証一部上場企業の社長になった男が語る成功法。
どんな逆境のときでも前向きに仕事に取り組む方法、
上司との関係の築き方、人脈の作り方など。




嬉しいときに喜ぶ。悲しいときに涙する。

現代は、こんな単純なことができない人が多いといわれています。

なぜだろうと考え、一つの答えに私はたどりつきました。

つまり、何事に対しても「本気」で向き合っていないということ。

もちろん、本気でものごとに立ち向かうのは、
楽しいことばかりではありません。

部下を本気で怒鳴りつけるとき、
本当に心が痛くなります。

相手に自分の考えをどうしても伝えたいときに、
涙が自然にあふれ出してきたのも、
一度や二度ではありません。

しかし、この本気でいることによって、
私自身ピンチを乗り越え、逆にチャンスにして
何とか今日まで過ごしてきました。

私が本書で伝えたいことは、
本気を出してものごとに取り組むことの大切さ。ただ一つです。

本気になることを、格好悪いと思う人もいるでしょう。

しかしたとえ、
格好悪くても常に全力で納得のできる
毎日を過ごすべきだと私は考えています。

そして、最後には自分自身に挑み続けて、
納得のできる自分なりの結果が出ると確信しています。

そして、本気でいれば人脈や運も、
あとから自然についてくるものです。

私の人生を左右した最大のキーパーソンは、
本文中にも何度か出てくる伊藤忠商事の小林栄三社長ですが、
この出会いも私の「本気」がきっかけでした。

カブドットコム証券の前身、
日本オンライン証券を立ち上げるためにスポンサーを探し、
様々な企業にプレゼンをするために回っていたときに、
同じネット証券を立ち上げるべく活動していた小林社長に出会い、
その縁で同社に入社させてもらったのです。

この日本オンライン証券は、
UFJ銀行のネット証券(イー・ウイング証券)と
二〇〇一年に合併し、カブドットコム証券になりました。

伊藤忠商事に入社したのは、
この出会いからわずか二週間の出来事だったと思います。

このとき、なぜ私がそんな大手企業に入ることができたのか。
企業を回っていたとはいえ、そのときの私は、俗に言う「フリーター」。
そんなフリーターを入れてくれたのも、
ずばり「本気」で仕事に向き合っていた
からに他ならないのです。

小林社長に言わせれば、月何十万円の投資で、
ダメだったら切ればいいだけ。

そんなことよりも、ネット証券について細かな情報を持ち、
システムに強い私を置いておいてもいいかなと思ってくれたのでしょう。

そして、何よりもこの生き方を「おもしろい」と感じてくれたからこそ今、
私の構想は小林社長をはじめ、多くの人に支えられこうして形になっているのです。

自分には、人に誇れる才能もコネもない。

そう考えている人は、
チャンスを自分で潰していて
本当にもったいないと思います。

自分の夢ややりたい仕事について、
少しずつあきらめながら生きるなんて、
楽しいはずもありません。

かつて、私もそうでした。

社会人になり、
はじめて入社した会社では、
今流行のおしゃれなオフィスや、
かっこいいビジネスマンとはほど遠い、
会社の制服を着て夜勤の日々。

この日々で学んだこと、
今まで経験したことを、
少しでも伝えたい。

そう思い、若輩者が書籍を出すことを、
悩みながらも決断しました。

誰にでも自分のやりたい仕事をし、
夢を叶えられることをわかっていただきたいのです。

若ければ若いほど、
あなたが「本気」を見せることは、
これからの毎日を劇的に変えていきます。

二十代、三十代には、仕事がおもしろくてしょうがない、
眠らなくてもただ仕事をしていたいと思える時期が必ずあります。

そのときに、どこまで本気になれるのか、
夢中になれるのかが、その後の人生を大きく左右するでしょう。

そのときに、絶対にしてはいけないことがあります。

絶対に要領よく生きようなどと思わないでください。

どんな困難もチャンスになる、
辛くてもおもしろい時代を私たちは生きているのです。

まずはただがむしゃらに、
どんな困難がおきても、
嫌だと投げ出したくなることがおきても、
嵐のあとは虹が出ると信じて、前へ前へと進んでください。

辛ければ辛いほど、
虹はきれいに見えるものだ
ということも忘れないでください。

本書が、皆さんにとって
「本気」になるお手伝いができれば幸いです。


六十パーセントの力を
出し続けられる人が勝つ

●よい上司の
条件の一つは、
とにかく叱ってくれる人です。
九回叱って、
一回ほめてくれるような
上司と出会えたら、
その人に一生
ついていくことを
お勧めします。

●はじめて会った人への決め台詞があります。
私に五分ください。私が御社の社長なら・・・
 
●何か失敗すれば、
「バカヤローッ」とか
「モタモタするな!」とか
必ず怒鳴られたものです。
その経験のせいか、今でも怒鳴ってしまう。
誰かを叱るというのは
たいへんなエネルギーを使うものです。
その人に対するストレートな
情熱や愛情がなければ怒鳴って
叱ることなどできません。

●人脈を作るには核となる紹介者が重要です。
「齋藤なら、ほかの人を紹介しても大丈夫だ」
紹介者にそう思ってもらうには、
礼儀を失しないこと、
紹介した人に損害をもたらすようなことは
絶対にしないだけでなく、
利益をもたらす可能性のあることを
感じてもらわなければなりません。

●私はメモはとりません。
メモする手間をはぶいて、
担当者やしかるべき部署に
指示を出しています。


★本気論★










目次

第1章 前向きに仕事に取り組む
第2章 他者を味方につける人が勝つ
第3章 人脈を武器にする
第4章 相手を唸らせる説得力を身につける
第5章 これからのリーダーの条件
第6章 IT時代の仕事術



齋藤 正勝

 1966年生まれ。
 1989年野村システムサービス入社。
 1994年第一証券株式会社へ転職。
 1998年伊藤忠商事へ転職。オンライン証券設立プロジェクトに参画。
 日本オンライン証券を立ち上げ、情報システム部長として入社、取締役。
 2001年カブドットコム証券(旧日本オンライン証券)執行役員。
 最高業務執行責任者、代表取締役COOを経て、
 2004年より代表執行役員社長。2005年より取締役兼務。


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